・5月19日 NHKニュース(関東圏だけ?)で報道される。
この中で、無断コピーされた楽譜が松下耕作曲の「胸の中の風景」であることが明らかになりました。また、埼玉県合唱連盟がこの問題について「楽譜を持っていない人が講習会に参加できなくなると思い、それでコピーを配ってしまった」と釈明したそうです。なお、発言者が誰かについては不明(記事については、NHK視聴者コールセンターで調査していただきました)。
無断コピーがニュースになるというのは非常に珍しいらしく、30日、筆者の電話取材に応じていただいたカワイ出版の方も驚いていました。ただ、NHK以外で報道した媒体はなかったようです。同局による続報も今のところありません。
この報道を受けて、掲示板に投稿が相次いだのですが、同合唱連盟事務局長笠井利昭氏が同日夜、「しばらくの間は,当伝言板を休止させていただきます」と投稿した上で掲示板を停止。同時に楽譜コピー関連のすべての投稿を削除しました。
・5月24日、事務局長が掲示板を再開。同日、掲示板上で「埼玉県合唱講習会に関する報道について」釈明。
http//bubble4.2ch.net/test/read.cgi/chorus/1121733598/599-600
この方は同サイトの管理人でもあるのですが、サイト上ではなく、あえて掲示板という、発言がすぐに流れてしまう場で発表している点が私には不可解です。ホームページは29日になって更新されていますが、報道に対するコメントは一切ありません。
ともあれ、報道されたことで「関係者の方々に大変ご迷惑をお掛けしました」としながら、権利者への直接の謝罪表現がなく、楽譜のコピーについて「教育的な配慮であった」と弁解。「著作権に対する配慮が足りなかった」と書きながら、具体的にどう配慮が足りなかったのかについての説明はない。詳細は「6月10日に開く臨時総会で説明」するとして詳述を避けたかたちに。ちなみにこの臨時総会はもともと予定されていたものであり、今回の問題を受けてのものではないそうです。
事務局長のこのようなコメントに対しては当然、複数の方からの批判、質問がありました。いろんな意見がありましたが、箇条書きで7つほど。
1.教育的配慮のためであればコピーしてよいのか。
2.過去にこのようなコピーはあったのか。
3.無断コピーしたすべての曲名を挙げて。あと、コピーした部数および回収部数を。
4.今回の問題については理事長が謝罪すべきだ。
5.書き込みが一方的に削除されたことに対して「臭い物には蓋をするのか。それとも検閲されているのか。」
6.版切れという説明は本当なのか。
7.作家・出版社・ジャスラックへの対応を説明して。
これらの声に対し事務局長は現在(今、私がブログを書いている段階)まで沈黙を守り続けています。
ところが、31日の夜になって、常務理事である蓮沼喜文氏が「はすぬま」というハンドルネームで(この方はこれまでにもよく掲示板に登場されていますし、本人で間違いないです)「すべてがきちんとしてからでお願いします」と主張。連盟は情報を隠しているわけではないが、まだすべての人に言える段階ではなく、もう少し待ってほしいという内容の弁解をしながら、すべての情報を知らない段階での(投稿者の)発言に対し、警告ともとれるコメントを。
投稿の後半の内容はどういう意味で書いたのか、今の眠い頭ではよく理解できません。
> ただいえることは、コピーは誰がしても同じようにだめなんです。
> 埼玉全体が考えなくてはいけないのです。
「連盟も確かにコピーをやったが、埼玉県の合唱団もみんなやってるじゃないか」という意味と受け取ったのですが、違っていたらご指摘いただければ幸いです。
合唱ちゃんねる第1番のトップページで書いたように、筆者はこの問題について、JASRAC、音楽之友社、カワイ出版、NHK、埼玉県合唱連盟それぞれに取材をしました。
その結果は「楽譜無断コピー問題2」で書きます。「3」ではなぜ私がこの問題に興味を持ったかや、筆者のスタンスについて触れる予定です。
こないだ初めてブログ
を作ったので♪
是非あたしのブログ
にも来て下さいネ●○
ヨロシクです♪
・_・〜〜〜\( \)アアッ…カオガッ!!
> 「連盟も確かにコピーをやったが、埼玉県の合唱団もみんなやってるじゃないか」という意味と受け取ったのですが
もしこれを開き直りと解釈しているなら、誤読だろうとわたしは思います。
「連盟本部の失態を他山の石として、みなさんも楽譜コピーや著作権についての認識を改めよう」という趣旨ではないでしょうか(当事者である連盟の役員が言うべきこととは違うだろと突っ込みたくなりますけど)。
読解を困難にしているのは
> 以前から持っていた団体もありますが うちは以前NHKの全国で歌っています
というくだりでしょう。これは「今回パナムジカで楽譜が売れたのは4冊だからといって、全員がコピーを使っているわけではあるまい。実際、自分の指導・指揮する団で取り上げた時(2002年の『うつむく青年』: 問題の出版譜に併録)は譜面を団員みなに買わせたんだぞ」とおっしゃりたいものと思われます。
あえて余計な事を付け足すと、「今の眠い頭ではよく理解できません」と言われるような飛躍だらけで難解な文章を、教職を生業とするお方が記したということに驚きました。
> ただいえることは、コピーは誰がしても同じようにだめなんです。
私はここにひっかかりました。少し前の年金未納問題を思い出します。
> 連盟本部の失態を他山の石として、みなさんも楽譜コピーや著作権についての認識を改めよう
この趣旨が正しければ、年金未納が発覚した政治家が国民に向かって「とにかく年金を払いましょう」と言っているようなものでしょうね。
政治家の年金未納問題
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%B9%B4%E9%87%91%E6%9C%AA%E7%B4%8D%E5%95%8F%E9%A1%8C
これについては「コピー問題3」で詳しく書きます。
蓮沼さんには数時間前メールを出しました。